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~5分で分かる法律豆知識~ 【法律上の充当制度とは?第2回】

【2013.12】
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ダイヤモンドリーガル   ~5分で分かる法律豆知識~
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今月号は法律ニュースをシリーズでお届けします。
中国と日本の法律を比較するコーナーもお送りしますので
ご一緒に法律知識を増やして行きましょう。
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今回の法律シリーズ
        【法律上の充当制度とは?  第2回】

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  前回は、「充当制度」の定義、適用条件等について説明したが、今回はそれに続き、中日法律上の「充当制度」の相違点について説明する。

 

日本法では、「充当制度」が民法によって定められているが、それに対して、中国法では、「契約法」適用の若干問題に関する解釈(二)(法釈〈2009〉5号)という司法解釈の中に規定されている。前回に述べた充当の分類、即ち約定充当、指定充当及び法定充当で言うと、中日法律規定上の「充当制度」に関する主な相違点を下表の通りに纏めることができる。

中国法

日本法

種類

適用順序

法的根拠

種類

適用順序

法的根拠

約定充当

約定充当>法定充当

「契約法」適用の若干問題に関する解釈(二)(法釈〈2009〉5号)第20条

指定充当

指定充当>法定充当

「日本民法」第488条

法定充当

法定充当

「日本民法」第489条

 

「充当」の適用順番

中国、日本両国法律における「充当制度」の保護対象の優先順位は微妙に異なり、一言で言うと、中国法上の法定充当は同等条件下に、債権者利益の保護に偏りその一方、日本法律上の法定充当は同等条件下に、債務者利益の保護を偏る傾向が見られる。中国、日本両国法律上の「充当」の順番に関する定めが以下の通りとなっている。

 

1)「充当」の適用順番

中国法

日本法

順番

種類

詳細内容

種類

詳細内容

約定充当

債権者と債務者との間に、弁済する債務又は弁済充当順序について約定がある場合、その約定に従う。

指定充当

弁済をする者は、その弁済を充当すべき債務を指定する。

法定充当

既に期限が到来した債務を充当する。

弁済する者が指定をしない場合、弁済を受領する者は、その弁済を充当すべき債務を指定する。ただし、弁済をする者がその充当に対して直ちに異議を述べたときは、この限りでない。

数個の債務の期限がいずれも到来している場合、債権者に担保がなく、又は担保額が最も少ない債務を充当する。

法定充当

弁済期にあるものに先に充当する。

担保額が同じ場合は、債務負担が重い債務を充当する。

すべての債務が弁済期にあるとき、又は弁済期にないときは、債務者のために弁済の利益が多いものに先に充当する。

負担が同じ場合は、債務の期限到来の前後に基き順に充当する。

債務者のために弁済の利益が相等しいときは、弁済期が先に到来したもの又は先に到来すべきものに先に充当する。

期限到来日が同じ場合は、按分して充当する。

前二号に掲げる事項が相等しい債務の弁済は、各債務の額に応じて充当する。

 

2)その他

「契約法」適用の若干問題に関する解釈(二)(法釈〈2009〉5号)第21条、「日本民法」第491条に基づき、弁済債務の中に、元本、利息及び費用が同時に存在している場合、中国法上も日本法上も費用、利息、元本という債務弁済の優先順位を定めている。

 

次回は応用編に入り、事例を通して「充当制度」の適用について詳しく説明する。

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