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食品安全基準に適合しない食品であることを知りながら購入した場合、その賠償請求は認められるか

毎月最高裁が発行する「公報」には、指導性判例や典型判例等が掲載されています。
DLでは、その中の判例を毎月1~2件選んでご紹介致します。


~5分で分かる判例~

第2回 食品安全基準に適合しない食品であることを知りながら購入した場合、その賠償請求は認められるか?


2009年6月1日より「食品安全法」が施行されて以降、同法第96条に基づいて食品販売者に対し十倍の損害賠償金を求めるケースがかなり増えている。その内でも劣悪商品の取締専門家の関与率が高い。そこで、現在劣悪商品取締専門家が消費者に該当するかどうか、「食品安全法」によって賠償を請求できるかどうか等問題が生じている。
最高裁の公報(2014年8月)で紹介された下記判例によると、たとえ劣悪商品取締専門家であっても消費者と認定され、消費者権益保護法により保護されるべきであり、「食品安全法」に従って賠償を求めることができるということが明らかになった。また、販売者が速やかに品質保証期間の過ぎた食品の整理等法定義務を履行しない場合、食品安全基準に適合しない食品であることを知りながら販売したと見なされ、関連法律責任を負わなければならない。

【背景】
2012年5月1日、原告孫氏は被告Aスーパー でソーセージ15包を購入した。その内、14包(558.6元)は既に品質保証期限を過ぎていた。購入後、孫氏はAスーパー に対し賠償を求めたが、協議により解決できなかったため、訴訟を起こし、ソーセージ14包の価格の十倍に相当する賠償金(5586元)を請求した。

【判決】
判決の法的効力が生じる日から10日以内に、被告Aスーパー は原告孫氏に5586元を賠償しなければならない。

【争点】
1. 原告孫氏は消費者に該当するのかどうか。
2. 被告Aスーパーの行為は、食品安全基準に適合しない食品であることを知りながら販売した、という状況に該当するのかどうか。
3. 2に該当する場合、被告Aスーパーはどのような責任を負うべきか。

【判決意見】
1. 「消費者権益保護法」第2条によると、消費者が生活上の消費?需要のために商品を購入し使用し、又はサービスを受ける場合、その権益は本法によって保護される。本法が規定していない場合、その他の関連法律、法規によって保護される。消費者は、販売者又は製造者と対応するものであり、また、市場での商品を購入、使用又はサービスを受ける行為は個人又は日常生活において必要な行為とされる。そのため、生産経営活動又は職業活動の需要のためではない場合に限り、原告は消費者と認められるべきである。本件において、原告は当該商品を購入したものの、当該商品を再販売又は経営に投入しなかったため、消費者に該当する。
2. 「食品安全法」第3条によると、食品の製造?販売者は、法律、法規および食品安全基準に基づいて製造?販売活動に従事し、社会および公衆に対して責任を負い、食品安全を保証し、社会の監督を受け、社会の責任を引き受けなければならない。また、同法第28条第8号では、品質保証期限を過ぎた食品は、製造?販売禁止の食品に該当すると定められている。よって、食品販売者は、食品安全を保証する法定義務を負うので、速やかに食品安全基準に適合しない食品を整理しなければならない。本件において、被告Aスーパーが品質保証期限を過ぎた食品を整理せず、そのまま販売したため、法定義務を怠り、食品安全基準に適合しない食品であることを知りながら販売したと認められる。
3. 「食品安全法」第96条によると、本法の規定に違反し、人身、財産又はその他の損害をもたらした場合は、法に基づいて賠償責任を負わなければならない。なお、食品安全基準に適合しない食品を製造した場合、又は食品安全基準に適合しない食品であることを知りながら販売した場合、消費者は損害賠償を請求すること以外に、製造者又は販売者に対して支払い金額の十倍の賠償金を請求することができる。従って、食品安全基準に適合しない食品であることを知りながら販売した場合、消費者は、損害賠償及び支払い金額の十倍の賠償金を同時に請求することができる。本件において、原告は十倍の賠償金のみを請求し、自分のその他権利を処分したが、妥当だと思われる。但し、法律上では消費者の購入動機については定義されておらず、原告が食品安全基準に適合しない食品であることを知りながら購入したため、賠償する必要がない、という被告の主張は認められなかった。

 

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